※いつも通りネタバレしています。
めちゃくちゃ有名な海外推理小説を読んでいこうぜシリーズその3です。
その1は『オリエント急行の殺人』、その2は『そして誰もいなくなった』でした。またそれとは別に2年前に『緋色の研究』は読んでいました。
この作品のネタバレは「犬が死ぬ」に尽きます。私は愛猫家ですが犬も好きなのでメソつきながら犬を思いました。
あとWikipediaに最初から最後まで細かいストーリーが載ってしまってます(こういうことが多いと金田一で学習したので読了前には見ないようにしていました)。
ホームズのことも推理小説のことも何もわかってない大ニワカですが、『バスカヴィル家の犬』はとても面白かったです。『緋色の研究』って後半パートがガチつまらなくて最後まで読んでも面白くなくて苦行だよねという話を友人としたばかりだったので、正直面白さに期待していなかったのですが、『緋色〜』のことが嘘だったかのように本作はエンタテイメントとしていいとこづくめでした。
まずホームズとワトスンの距離感が当然1作めよりも縮まっており、バディものとしての魅力が増しています。
ホームズは多忙を理由にワトスンだけバスカヴィルの館へ向かうように言いますが、その時のワトスンの心細そうな感じなどホームズへの信頼が伺えます。そして実は(ワトスンの身の安全と)依頼人の心配をしてホームズも変装して隠れていた!という颯爽とした再登場の仕方もかっこいい。この再登場が12章とだいぶ終盤なものの待った甲斐があります。
私は推理小説がおどろおどろキショいと嬉しくなるタイプです。
『バスカヴィル家の犬』の嬉しいポイント
- 先祖がデカ犬に殺されてデカ犬の呪いが〜という伝承
- 物語にスパイスを添える凶悪な脱獄囚
- 目と口が光る犬
- 得体の知れないことを口走る謎めいた美女
- うっかりで別の人を殺害
前に読んだアガサ・クリスティ2作と比較すると、殺害方法の奇抜さ(犬を利用する、リンを塗って光っているように見せる)はありつつも、犯人の意外性はありません。
妹じゃなくて妻だった!とかもそこまでのステープルトンの態度があるため「せやろな」です。殺害方法以外は、割と無理筋を通しまくっておりホームズの言うような深謀遠慮の犯罪者とは感じ難いです。
ただ推理小説に現実味は別にいらない派閥(?)なので、舞台設定・ホームズとワトスンの造形が魅力的な本作は十二分に楽しめました。
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ホームズ=よくわからんというイメージが払拭されたので、読み進めていきたいなと思って調べたところ、ホームズシリーズは長編が4つしかないと知って驚きました。全世界で爆流行りしたものだから金田一くらいポコジャカあると勘違いしていました。そんなに少ないとなると、もっと前提知識を持った上で初見の楽しみを味わった方がいいのかな……。
講談社文庫 よむーくの読書旅行2025きっかけで『窓際のトットちゃん』『嵐のピクニック』を購入したので、次回はそのどちらかの感想を書くつもりです。


















